(写真)シヴァカ・ゴマラパ
(写真)シヴァカ・ゴマラパ

 

 

タイ式マッサージは今や”世界一気持ちのいいマッサージ”と言われています

 

また”2人で行うヨガ”とも言われています

 

ところがお客様はただ寝ているだけでいいのです!

 

 

2500年もの長い間引き継がれ、庶民の間で親しまれたタイ式マッサージ。

 

SEN(セン)と呼ばれる身体を通るエナジーラインをゆっくりとしたリズムで

 

「押」「揉」「伸」

 

を組み合わせながら、呼吸に合わせて緩めていきます。

 

 

のんびりとした空間の中で心地よく行うので、老若男女問わず幅広い世代に受けていただくことができます。

 

ハーブ玉
ハーブ玉

 

 

 

 

 

<タイマッサージの歴史>

 

タイの伝統医学の歴史・伝説上の創始者はシヴァカ・コマラパという方です。(写真)

2500年前インドで生まれ、仏陀と親しい関係であった事が分かっています。

 

仏陀を中心に作られた僧伽(修行者の集まり)の筆頭医師でもあったことから、タイ式マッサージ(ヌアッド・ボーランとも言う)には仏教の影響があります。

 

仏教哲学では『メッター(Metta』という概念が評価されています。

メッターとは「慈(慈しみ)」だとされています

 

それは仏陀が示した道を歩みたいと願った求道者たちの核となる要素になります。

 

本来のタイマッサージでは、そのメッターを含む四無量心(しむりょうしん)というものの実践であると理解されています。

 

四無量心とは

慈:相手の幸福を望む心

悲:苦しみを除いてあげたいと思う心

喜:相手の幸福を共に喜ぶ心

捨:相手に対する平静で落ち着いた心

だそうです。

 

タイ式マッサージは術者と同様に受療者にも利益がある瞑想的状態に至らせると考えられています。

 

術者がタイ式マッサージを行う際には一呼吸ごと、一動作ごとに精神を集中させ注意深く行うことで明瞭な目的や慎重さを身につける事になるのです。

 

こういった境地で施術にあたることは施術者の技術・感覚を養い、また受療者の心身エネルギーを良くさせていくと考えます。

 

 

タイ医学の哲学によると世界の万物は「地(土)」「水」「風」「火」

の4要素でできていると考えます。

 

それらの要素は互いにバランスととる事で心身ともに健康を保っています。

逆にどれか一つでも崩れてしまうと痛みや苦しみを引き起こすものだということです。

 

生物における4要素は以下のものに分類されます

「地」とは:骨・筋肉・靭帯・皮膚・臓器・歯・髪など

「水」とは:関節液・リンパ液・血・涙・汗・尿・唾液など

「風」とは:体内を通り抜ける風、体内全ての動き 呼吸

「火」とは:体温・消化・喜怒哀楽など

 

タイ式マッサージのテクニックは「押」「揉」「伸」をゆったりとしたリズムで

行うことにより人体にある4つの要素が正しく作用するように働きかけるものです。

 

この4つの要素が崩れる原因は

・姿勢によるもの

・季節によるもの

・時間によるもの

・仕事によるもの

・食事によるもの

・生活リズムによるもの

・自分を取り巻く環境によるもの   

 

など色々なことが考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

タイ本国でマッサージを勉強していた時には毎朝授業が始まる前に「Om namo(オンナモ)」と呼ばれるマントラを唱えるところから始まりました

 

タイの先生がまず詠み、それに続いて生徒が詠んでいきます

 

マントラとは本来的には「文字」「言葉」を意味するもので祈りや感謝を捧げるための短い言葉であり、その意味もさることながら”祈る”という心持ちを大切にしています。

 

そのマントラは医学の祖シヴァカ・コマラパをはじめ全てのものに捧げます

 

Om namo Jivako silssa ahang karuniko sapasattanang osatah-Tipamantang papaso suriya-jantang Gomarapato pakasesi Wantami Bantito sumetaso aroka sumana-homi」(3回)

 

オナモ シバコ シラサ アハン カルニコ サバサタナン オサタ ティバマンタン パパソ スリヤジャンタン ゴマラパット パカセシ ワンタミ パティト スメタソ アロカ スマナ ホミ

 

Piyo tewa-manussanang Piyo proma Namuttamo

Piyo Nakha Supannanang Pininsiyang Nama-mihang

 

ピヨ テワナムサナン ピヨ プロマナムタモ

ピヨ ナカ スパナナン ピニシヤン ナマ ミハン

 

Namo Puttaya na-von na-vien na-satit na-satien Ehi-mama navien nawae-pai tang-wien na-wien mahaku ehi-mama piyong-mama namo buddhaya

 

ナモ プタヤ ナワン ナワヴィエン ナサティ ナサティエン エイママ ナヴィエン ナワバイ タンウィエン ナウィエン マハク エヒママ ビヨンママ ナモ ブタヤ  

 

Na-a Na-wa Rokha Payati Vina-santi」(3回)

 

ナア ナワ ロカ パヤティ ヴィナサンティ

 

意味は

Om=創造神  namo=敬意  silassa=徳の高い人に  ahang=私  karuniko sapasattanang=生きとし生けるものすべてに情けをかける  osatah-Tipamantang=ロウソクを使った薬  papaso=悪に(悪の)  suriya-jandang=太陽と月 Gomarapato=シヴァカの名字  pakasesi=彼は公言する Wan-tami=私は敬意をはらう  Bantito=賢人  sumetaso=聡明な人に  aroka-sumana homi=病気から解放され、幸福になりますように

 

Namo Puttaya=仏陀にたいする敬意 na-von navien=nanamoからとった言葉 won-vien=回転する satit-satien=強固に確立された Ehi-mama=私のもとに来る

 

roga byadhi vinasanti=病気や疾患が消滅しますように

 

 

という意味です。